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 はじめに 
私がアスペルガー症候群についての
本を書こうと想ったのは、
ひとつの体験がきっかけです。
中学3年生の時家庭教師の女のひとが、
たまたま発達障害の子供のケアをしていて、
「私が診てるのは小学校とか小さな子供だから
自分が感じた気持ちをうまく表現できないけど、
李々ちゃんが話してくれるからとても勉強になる」
そう言ってくれたからです。
大学に行って勉強してるひとの役に立てた。
その時初めて、「アスペルガー症候群でよかった」と、
心から想えて、生きることが許された気持ちになりました。

残念ながら、日本ではまだAS(アスペルガー症候群の略)は
知られていることが少なく、ASだと診断されている
ひとはごく少数だと想います。
その為か、ASについての本は外国のひとが
書いたものを日本語訳したものが多いです。
外国ではASだと診断されるのは早くて、
体験談や対処法の書かれた本でも小学生くらいを
対象にしているので中学生の時にASが発覚した
私にはもっと思春期のASの為の本が必要でした。
そんな時にケネス・ホール著「ぼくのアスペルガー症候群」
ぼくのアスペルガー症候群―もっと知ってよぼくらのことを ぼくのアスペルガー症候群―もっと知ってよぼくらのことを
ケネス ホール (2001/12)
東京書籍

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を読んで、すごく感銘を受けたのです。
専門的な学者の本を読むより、同じ障害のひとの
体験を知る方がずっと勉強になりました。
だから私は、ASを知らない人々、医学者さん、
そして何より同じASのひとたちに、
私だけが持つ「私のAS」を知って欲しいのです。
そしてそれが、誰かの役に立てたなら、本望です。

相羽李々


テーマ アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム ジャンル 心と身体
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